
清掃の現地調査チェックシート|見積前の確認項目と記入例【2026年版】
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清掃の現地調査チェックシート|見積前の確認項目と記入例【2026年版】
清掃の現地調査では、面積だけでなく床材、汚れ、設備、利用時間、入退館、鍵、搬入、撮影条件、除外範囲まで記録し、見積条件へ結び付けます。
チェックシートは、営業担当のメモを作るためではなく、観察した事実を積算、見積明細、契約条件、現場引継ぎへ同じ意味で渡すための台帳です。図面値と実測値、顧客説明と現認事実は分けて残します。
ここで示す項目と記入例は清掃会社が自社様式を設計するためのものです。法定の統一様式や全現場に共通する万能テンプレートではありません。標準所要時間、標準歩掛、合格点も設けません。
施設と作業範囲に合わせて項目を選び、対象外には理由を記録します。測定値、写真番号、制約、未確認事項を物件単位で結び、見積後の追加費用や現場との認識差を減らします。
訪問前に図面・既存仕様・見積条件を集め、当日は現地との差を確認します。調査後は質問と回答期限を整理し、確定した前提だけを見積へ渡します。
清掃の現地調査チェックシートとは

現地調査の目的は見積条件を事実で固定すること
現地調査の成果は金額ではなく、金額を計算できる事実と前提です。測った範囲、測定方法、床材、汚れ、設備、作業制約を記録し、推定と顧客確認事項を分けます。
調査票には調査日、物件・場所、同行者、図面の版、測定者を残します。未確認を空欄にせず、確認先、期限、見積上の暫定的な扱いを明記します。
清掃見積書の作り方と項目名を合わせ、調査票から見積へ転記した範囲を追跡します。調査時と見積時で条件が変われば版を分けます。
訪問前に範囲、立会者、図面、撮影可否、測定器具を確認します。現地では確認済み・要質問・対象外を分け、回答者と確定日を残します。営業・積算・現場責任者が同じ条件を参照できる形にします。
現地で確認する項目の早見表
次表は記入形式の例です。「○」は案件固有の実測値・時刻・数量を入れる場所で、標準値ではありません。該当しない行にも対象外の理由を残します。
| 確認項目 | 記入例 | 見積・引継ぎへの使い方 |
|---|---|---|
| 建物・用途 | 建物種別、区画の用途、利用者属性 | 作業方法と立入条件の検討材料 |
| 面積 | 区画名/図面値○㎡/実測○㎡ | 作業範囲と積算単位を固定 |
| 数量 | 便器○台、窓○枚など | 箇所別の工程・明細へ反映 |
| 素材・床材 | 材質名/不明は確認先を記入 | 工法・資機材の検討材料 |
| 汚れ | 種類、付着範囲、状態 | 前処理・試行の要否を検討 |
| 設備 | 清掃対象設備名と位置 | 停止・養生・立会いを確認 |
| 稼働・利用時間 | 曜日別の利用開始・終了時刻 | 利用者と作業の重なりを確認 |
| 時間制限・作業可能時間 | 入館後から退出までの時間帯 | 工程・体制の積算前提 |
| 入退館 | 受付、本人確認、通用口、退館手順 | 始終業の工程へ反映 |
| 鍵 | 受取場所、鍵番号、返却、紛失時連絡 | 責任分担と記録方法を明示 |
| 警備 | 警備解除・再設定、連絡先、立会い | 入退館工程と緊急連絡へ反映 |
| 搬入 | 通路、扉、段差、エレベーター | 機材選定と搬入工程を確認 |
| 駐車 | 車両位置、利用可能時間、高さ・台数制限 | 搬入時間と車両条件へ反映 |
| 水栓 | 位置、形状、使用可否 | 給水方法と移動を確認 |
| 電源 | 位置、容量の確認先、使用可否 | 使用機材と配線を検討 |
| 頻度 | 日常・定期の作業別頻度、実施曜日 | 工程、体制、見積明細へ反映 |
| 消耗品 | 品目、支給者、補充・在庫確認の担当 | 見積範囲と補充責任を明示 |
| 写真・撮影条件 | 撮影可否、禁止範囲、承認者 | 写真報告と保管条件へ反映 |
| 保管 | 資機材・薬剤を置ける場所、施錠 | 補充・持ち帰り工程を検討 |
| 廃棄物 | 区分、容器、集積場所、搬出担当 | 契約範囲と責任を分ける |
| 危険 | 段差、滑り、接触、立入制限の場所 | 安全措置と作業条件へ反映 |
| 希望報告 | 報告先、媒体、写真、提出時刻 | 報告工程と完了条件へ反映 |
| 除外範囲 | 区画・作業と除外理由 | 見積・契約へ明記 |
表は物件に合わせて増減し、削った項目も対象外とした理由を追える状態にします。
各行に確認状態と更新者を持たせます。水栓を目視できても使用許可が未回答なら、「位置確認済み・使用可否確認中」と分けます。図面のみの設備は、存在を確定せず再確認します。
顧客回答で内容が変わったときは元の記録を消さず、更新日、変更前後、見積への影響を残します。早見表では、提出用の体裁よりも、次工程を判断できる状態を優先します。
面積・床材・設備・汚れを測る

場所ごとに面積・数量・材質・状態を分ける
測定は建物全体の合計だけでなく、階、区画、室、作業種別へ分けます。図面値、実測値、顧客提示値を同じ欄へ上書きせず、出所と測定日を併記します。
巻尺などで測った長さ・幅、対象外部分、段差、什器で塞がる範囲を略図へ結びます。床材は名称、継ぎ目、傷み、既存塗膜を現認し、不明なら推測せず確認事項にします。設備は位置、停止・養生・立会いの要否を聞き取ります。
汚れは場所、種類、広がり、固着の状態を記述し、根拠のない共通ランクや合格点へ置き換えません。
測定不能箇所は推定値を実測欄へ入れず、理由、資料、要確認範囲を記録します。端数処理や面積控除も案件内で統一し、計算式を残します。
写真番号と測定値を同じ行に残す
写真は全景、範囲の境界、床材・汚れの近接、設備、水栓、電源、搬入経路を撮り、調査票の行と同じ写真番号を付けます。画像だけを別保存すると、測定根拠が分からなくなります。
写真名には物件、区画、撮影日、連番を持たせ、図面や略図にも撮影方向を示します。撮影禁止や一部制限がある場合は画像を無断取得せず、禁止範囲、承認者、代替記録、理由を残します。
面積・数量を作業量へ変換するときは清掃見積の人工計算と歩掛積算を参照し、自社の実績と案件条件で計算します。一律の標準所要時間は置きません。
複数方向の写真は枝番を付け、重複計上を防ぎます。撮影後は不要な人物・掲示物の写り込みを確認し、共有・保存条件を合意に合わせます。
時間・入館・鍵・搬入の制約を確認する

作業可能時間と施設利用を工程へ反映する
施設利用時間と清掃員の作業可能時間は別です。受付、本人確認、鍵の受領、養生、機材搬入、作業、乾燥、復旧、報告、鍵返却、退館までを並べ、各工程を置ける時間帯を確認します。
曜日・催事による変更、騒音・臭気・濡れ床の制限、利用者との動線分離、エレベーター使用条件、立会いの有無も記録します。短い作業可能時間を面積だけから推定せず、分割施工や人数・機材を自社基準で検討します。
ビル清掃の仕様書の作り方も参照し、頻度、範囲、時間帯、完了報告を見積条件へ移します。
中断時間、日ごとの復旧状態、緊急連絡先も工程の前提にします。利用予定が未確定なら候補時間を確定値にせず、回答期限と再見積条件を明記します。
鍵・入館・保管・廃棄物の責任分担を確認する
鍵は受取・返却場所、時刻、授受者、鍵番号、複製禁止、紛失時の連絡先を確認します。入館名簿、身分証、事前登録、警備解除などは担当者と期限を残します。
機材搬入では通路幅、段差、扉、エレベーター、車両待機、台車の可否を現認します。水栓・電源は位置だけでなく、使用許可と停止時の連絡先を確認します。資機材・薬剤の保管場所は施錠、搬出、補充の責任を分けます。
廃棄物は区分、容器、集積場所、搬出者を確認し、清掃会社が持ち帰ると決めつけません。除外範囲を含め、顧客確認と契約条件を一致させます。
鍵等の取扱いでは、依頼・承認・実施・記録の担当を分けます。代替手順、返却・報告の完了条件も引き継ぎます。
現地調査を積算・見積・物件台帳へ変換する

観察事実から作業工程と積算前提を作る
観察事実をそのまま金額へ変えず、作業工程への影響を言葉にします。たとえば床材名と付着状態は工法・資機材の検討材料、搬入経路は搬入・撤収工程、利用時間は作業可能時間の制約です。
次の台帳は、1件の観察を積算・見積・契約・物件マスタまで運ぶ形式例です。各セルは案件の実測・確認結果で埋めます。
| 観察事実 | 測定単位 | 写真番号 | 作業工程への影響 | 積算前提 | 見積明細 | 契約条件 | 物件マスタ項目 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 床材名と付着状態を現認 | 区画別の実測○㎡ | F-○ | 材質確認後に工法・資機材を選ぶ | 工程・体制を自社実績で算出 | 床面清掃○㎡ | 材質、範囲、実施条件 | 床材、面積、写真 |
| 搬入経路に段差を現認 | 段差○か所・寸法○mm | R-○ | 搬入・撤収方法を検討 | 使用機材と搬入体制を算出 | 搬入条件を備考へ記載 | 使用経路、養生、立会い | 搬入口、経路、制約 |
| 撮影制限を顧客に確認 | 禁止区画○か所 | P-撮影なし | 代替報告を用意 | 報告工程を算出 | 報告方法を記載 | 撮影禁止範囲、共有先 | 撮影条件、承認者 |
この変換順を守ると、観察していない事実や架空の歩掛を金額の根拠に混ぜにくくなります。
一つの観察が複数工程へ影響する場合は、元の事実IDから参照します。算定に使わない観察も採否と理由を残します。
見積明細・除外条件・引継ぎ情報を同期する
見積明細には範囲、数量、頻度、工程、条件を移し、未確認事項は確認待ちと明示します。除外範囲は場所、作業、理由を具体化し、口頭説明だけにしません。
契約後は、採用した見積版、仕様、写真、鍵・入館、搬入、水栓・電源、保管、廃棄物、撮影条件を物件マスタへ引き継ぎます。ビルメンの物件管理台帳の作り方も参考に、シフトと作業報告から同じ条件を参照できるようにします。
失注・保留でも調査版を残し、再見積では変更箇所を再調査します。古い測定値を別案件へ流用せず、更新日と更新者を記録します。
現地調査から見積・物件引継ぎまでの転記を減らしたい場合は、ビルメンHUBの機能一覧で物件マスタと見積をつなぐ流れを確認できます。
清掃の現地調査チェックシートに関するFAQ

現地調査では何を写真に残しますか?
作業範囲の境界、床材と汚れの状態、搬入経路、水栓と電源の位置、鍵や入館の手順が分かる場所を撮り、測定値と同じ行に写真番号を残します。撮影できない場所は、その理由を記録します。
すべての現場で全項目を測る必要がありますか?
施設と作業範囲に合わせて選び、対象外は理由付きで記録します。未確認事項は空欄にせず、確認先と見積上の扱いを残します。
現地写真は自由に撮影してよいですか?
顧客と撮影可能範囲、保管、共有先を事前合意し、人や機密情報が写る場合は特に配慮します。撮影禁止なら理由と代替記録を残します。
現地調査だけで見積金額を決められますか?
現地調査は積算前提をそろえる工程です。作業時間、体制、機材、リスクを自社基準で計算し、見積条件を明示します。現地調査票に共通の標準価格は置きません。
ビルメンテナンスの業務は「ビルメンHUB」でまとめてラクにできます
- 顧客管理:オーナー・管理会社・元請の台帳と、締日・支払条件の管理
- 物件管理:物件マスタ(基本情報・物理仕様)と鍵・入館手順の記録
- 作業計画・作業実績:契約から作業計画を生成し、実施日・数量・実費用を記録
- 作業報告書・請求:契約×対象月で集約し、確定後のPDF出力から月次の請求まで
まとめ
清掃の現地調査では、面積・数量・材質・汚れだけでなく、時間、入館、鍵、搬入、水栓・電源、撮影、保管、廃棄物、除外範囲を案件に合わせて確認します。対象外には理由を残します。
観察事実、測定単位、写真番号を作業工程、積算前提、見積明細、契約条件、物件マスタへ順に変換します。統一様式や万能な標準値ではなく、自社実績と案件固有の条件を使います。
調査票から見積・物件台帳への転記が多ければ、現在の項目と引継ぎを整理し、ビルメンHUBで情報をつなぐ方法をご案内します。
一物件で調査票と見積の対応を確認し、履歴を残します。
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